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掛けられることのなかった絵とふたたび乗られることのなかった自転車
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ようやく福岡に帰ってきました。
ばたばたと慌ただしく。という言葉が相応しい12月でした。
この1年の疾走というより3年間の疾走。
3年で2つ立ち上げ。こなした仕事内容は数知れず。

どちらも充実した時期はありましたが不満も多く疲れました。
不満。とは語弊があるつもりです。
ああしたいこうしたいという欲求が満たされることが少なかった。
と言っておきたいです。

状況は両者、対極にありましたが、ま、そういうことでした。
前者はノスタルジーに生き、後者はこれから。
これからの世界をもうしばらく見つめていこうと思っています。
ああしたい、こうしたいという考えに至るにはそれなりの思考が先にあって
しかしながら、実践するには力不足でした。そういうことです。

ところで久留米に越した時に、と買った絵があります。
具現化する根拠などまるでない状況の中、買いました。
ロンドン、コペン帰りで気分が高揚してたのもあるでしょう。
未だ見ぬ家に対する漠然としたイメージを具現化する手立てとして。
『絵を買う』とはどういうことか?そんな話しを飲みの席で話したこともありましたね。

一方、ぼちぼち進めてきたBianchi 26inch のレストアですがついに終わりませんでした。
リミットがあっただけに終えるつもりでしたがいざ取り付けの段階でブレーキのバネが
摩耗し機能しないため諦めました。制御装置ですから持ち主に返却しても
乗られることがないと知りながらも全体が古いが故に怖かったからです。
ブレーキは新設し返却する予定です。乗り手が見つかるまで、チューブラー⇒WO化まで
やったほうが自転車は幸せかもしれない。そういった思いも脳裏をよぎり断念しました。

いかにも僕らしい両方の判断だと思います。
「家に帰る」というのはどうか?と提案した僕らしい判断。
今、家にいます。正確には家だったところにいます。
一体いつになれば僕の家は見つかるのか?

昨年もたくさんの人にお世話になりました。
ロンドン⇒コペンに行けたこと(ちえちゃん&マークありがとう)
ロードバイクが生活に溶け込みつつあること
この2つ。
僕にとっては大きな進歩です。
ありがとうございました。

今年は実践、経験で得たものを整理、再構築しつつ
次へ。
本が読める。ことが今は何より嬉しいです。
今年もよろしくお願いいたします。
掛けられることのなかった絵とふたたび乗られることのなかった自転車_b0165779_1054399.jpg

生きられた家―経験と象徴 (岩波現代文庫―学術)

多木 浩二 / 岩波書店


by afterthecycle | 2011-01-04 10:56 | bianchi
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